Curaの設定見直し
101HEROでいろいろなモデルを3Dプリントしていく中で、小さいもの、細かいもの、長いものがうまく出力出来ない事が多々あったので設定を見直しました。
バージョンは「15.02.1」を使用しています。
Quality 品質
Layer height 積層ピッチ
Befre: 0.2mm → After: 0.2mm
通常であれば0.1mmにすると綺麗に出力されるかと思いますが、101HEROでは逆に凸凹になってしまったので、0.2mmのままが無難と思います。
Shell thickness シェル厚
Before: 0.8mm → After: 1.2mm
ノズルサイズの倍数にする必要があります。101HEROはノズルサイズが0.4mmなので、設定出来るのは、0.4mm、0.8mm、1.2mmといった感じになります。0.8mmでも問題なさすですが、少し細長い形の場合に積層がズレる事があったのが、少し改善されたので1.2mmに変更しました。
あくまで想像ですが、出力精度がよくないのでシェルが細いと綺麗に上に重ならずに少しズレて垂れる様であれば、それが積み重なって大きなズレに繋がっているのではと思い、シェルを厚くすれば少しは解消出来るかなと。
Fill 充填
Bottom/Top thickness 上下厚
Before: 0.8mm → After: 1.2mm
シャル厚と同じ厚さを基本にします。今回はシェル厚に合わせる事と、プラットフォームに張り付く前にノズルや引き糸に巻きついて剥がれてしまう事がそれなりにあったので、底の厚さが厚くなればそれだけしっかりするので、簡単に巻きついて剥がれる事は減るかなとも思って1.2mmに変更しました。
Fill Density 充填率
Before: 20% → After: 10-50%
この項目が一番結果がはっきりとしていました。サイコロの様に纏まった形であれば、10%程度でも十分ですが、細長い形の場合に高い確率で失敗しました。10%単位で上げていくと徐々に綺麗に出力される様になり、50%から上はあまり変わらなくなったので、50%が適度だと思います。出力する形に合わせて10-50%の範囲で調整する事にしました。
Speed and Temperature 速度と温度
Print speed 印刷速度
Before: 10mm/s → After: 10mm/s
印刷速度を上げると失敗する事は既に経験済なので、今回は下げるとどうかを試してみましたが、下げても分かる程には効果は見られませんでした。であれば、なるべく早く出力したいので10mm/sのままにしました。
Printing temperature 印刷温度
Before: 200℃ → After: 195-205℃
印刷温度は出力出来る範囲で低い温度がよいと思います。室温や何回目の出力かでも変わってくるので、1日の初回は200℃から始めて、うまく出ないなら205℃に上げる。逆にうまく行き始めれば195℃まで下げる様にしました。190℃でも問題なかったんですが、出力した後に冷め過ぎていると駄目な時があったので、195-205℃の範囲で調整する事にしました。
まとめ
小さいもの、細かいもの、長いものを出力する為には、シェル厚と上下厚を上げて外枠を分厚く作り、充填率を上げて外枠をしっかりと固定する事で、歪みにくい出力が出来る様になったと思います。
左:見直し前/右:見直し後